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絵柄や海外産だからという点で未プレイの人にも遊んでほしい「Doki Doki Literature Club!」(ネタバレなし)

2017年9月より配信されている「Doki Doki Literature Club!」というゲームが話題になっています。いわゆる「ビジュアルノベル」と呼ばれる、画や音と共に文章を読み進め、時には選択をして様々に分岐するストーリーを楽しむタイプのゲームです。その中でも特に本作は「恋愛シミュレーション」という、選択を通じて胸中の女の子と仲良くなっていくことが目的のゲームです。

公式サイトまたはSteamより無料でダウンロードできます。Steamのアカウントを持っている方はSteamでダウンロードするのが楽です。もし本作に若干でも興味があり、まだ詳しい内容を知らないという方は、その気持ちを大切にここで記事を読むのを止めてすぐ本作を遊んでください。

ddlc.moe

store.steampowered.com

 

 ここからは、タイトル通り絵柄や海外産というところで本作をまだプレイしていない方に向けてお薦めしていこうと思います。まず以下は「Doki Doki Literature Club!」のPVです。

4人の女の子とキラキラした学校生活をおくれるのかなあという感じですが、冒頭に出てくるメッセージには「This game is not suitable for children or those who are easily disturbed.」(このゲームには子供に相応しくない内容、または刺激の強い表現が含まれています。)と書かれています。

この一文で、どうやら本作はただの恋愛シミュレーションではない、ということに気付くと思います。また、ゲーム配信サイトであるSteamではタグとして「かわいい」「恋愛シミュレーション」の他にも「精神的恐怖」「ホラー」「ダーク」などというものも付いています。
一点伝えておきたいのは、「精神的恐怖」「ホラー」という要素がお化けとかゾンビとか謎の生物とか、そういう類のものではないということです。何か敵が学校に襲い掛かってきてそれに立ち向かうということでもありません。あくまでも、主眼にあるテーマは女の子の恋なのです。

恋愛シミュレーションはあんまり……という方、ちょっと待ってください。確かに見た目は二次元の女の子たちといちゃいちゃするゲームに見えますが、そう見えるからと言って、それを理由に遊ばないのは勿体ないです。
かくいう僕も、最初はそうでした。普段あまりビジュアルノベル恋愛シミュレーションは遊ばないので、Steamで最初に見かけた時も「自分には合わないかなあ」なんて思って放置してしまいましたが、遊び終えた今こうしてお薦めの文章を書いてます。

最初の1周を遊び終わる頃*1にはもう、この作品の虜になっているはずです。先が気になって仕方ない……というよりはもう始めるしかなくなっているはずです。4DXが映画館ならではの体験であるように、本作ではPCゲームならではの体験ができます

また、本作は海外産ですので言語は英語なわけですが、これに関しては非公式で日本語訳パッチが公開されています。以下のページにて、ダウンロードやインストール方法の説明を参照できます。

steamcommunity.com

最後までプレイした感じでは、言葉遊びのニュアンスやダブルミーニングと取れる表現なども上手に意図を組んで日本語として表現されていて、非常に作品愛のある翻訳でした。
海外の作品だから自分に合わないのでは……と思っていたとしても、本作は日本の恋愛アドベンチャーに対するリスペクトを持って制作されているということもあり、日本の恋愛アドベンチャーに慣れ親しんでいる人もさほど違和感なく遊べると思います。
海外の作品だからちょっととか、英語だから自分には無理、という方にもぜひプレイしていただきたいと思います。

一方で、 動画にも公式サイトにもある通りですしゲーム開始時にも言われることなのですが、何か不安を抱えている時、気分が塞ぎ込んでいる時、寝ようとしても眠れない時などはプレイしない方が良いと思います。お薦めとは言え、ゲームを広めたい者としてこれは言っておかなければいけないことだと思います。
Steamのタグに「精神的恐怖」があるという話をしましたが、特に中盤は胸の鼓動が激しくなる瞬間も多い展開(Doki Dokiに偽りなし)でした。例えて言うなら「ひぐらしのなく頃に」のようなじわじわくる恐怖感とか、昔あったFlash動画の「なつみSTEP」のようなよく考えてみるとこれは……ってなる感じでしょうかね。
なので、そういう作品に今まで触れてきていない方はかなり新鮮な体験が出来るのではないかと思います。ただ、これらはあくまでも演出の一つであり重要なテーマな別のところにあるということです。

いざプレイし始めた後も、もしかすると途中で挫けそうになったり眼を背けたくなる瞬間がやってくるかも知れません。しかし、それを乗り越えた後に待っている展開やエンディングは、それまでの辛い想いが徒労でなかったことを証明してくれるはずです。
そしてクリア後は、きっとしばらくはこの作品が忘れられなくなることでしょう(もちろん良い意味で、です)。

 というわけでぜひ遊んでください(再掲載)。

ddlc.moe

store.steampowered.com

 

ちなみにこのブログでは、後でストーリーの解説や考察などもしていきたいと思います。

*1:ストーリーを進めてエンディングを見た後、また最初からストーリーを進めていくことを「周回プレイ」と言い、スタートからエンディングまでを1周と表現します。「最初から」と言いましたが、作品によって、ストーリーの最初から改めて始まって選択肢を変えることで別のストーリーを展開していくものや、前の周でのストーリーを受けて次の周ではまた異なる展開になるものなど、周回プレイには様々なパターンがあります。